クラウドサービスAWSの 簡単EC2(サーバ)のバックアップ・リストア手順をご紹介

・概要

サーバのバックアップ・リストアと聞くと、時間がかかってなかなか大変ではないかというイメージがありますが、AWS上では30分もあればできてしまいます。今回はそんなサーバであるEC2のバックアップ・リストア手順を解説します。


・実施環境と手順

まず、今回対象となる環境は以下を想定します。

実行する手順は以下の流れとなります。

 ・バックアップしたいEC2のイメージ取得
 ・取得したイメージからサーバ起動
 ・起動したサーバの動作確認
 ・ロードバランサ配下へ取り付け・古いサーバの取り外し

・バックアップしたいEC2のイメージ取得

 バックアップするサーバのイメージを取得します。AWSコンソールへログイン後、検索窓へ「EC2」を入力し、「EC2」を選択します。

 バックアップするインスタンスを選択し、「アクション」→「イメージとテンプレート」→「イメージ作成」を選択します。

 以下の通り設定を実施し、「イメージ作成」を選択します。

  ・イメージ名:test-image
  ・イメージの説明:Only test image
  ・再起動しない:チェックを入れる ※これをチェックしないとサーバは再起動します

 左メニューから「AMI」を選択し、作成したイメージが「available」になったことを確認します。
 ※availableになるまで時間がかかることがあるので根気よくまちましょう

 ・取得したイメージからサーバ起動

 取得したイメージからサーバを起動します。

 左メニュー「AMI」から先ほど作成したイメージを選択し、「起動」を選択します。

 あとはEC2を立ち上げる手順と同様になります。本件では以下の通り起動しました。(変更した個所のみ)
 ※EC2のスケールアップ・ダウンの手順も同様になります

  ・インスタンスタイプの選択:t2.micro
  ・ネットワーク:現在のサーバが起動しているVPC選択
  ・サブネット:現在のサーバが起動しているサブネット選択
  ・IAMロール:現在のサーバに割り当てられているロール選択
  ・終了保護の有効化:チェックを入れる
  ・セキュリティグループの設定:現在のサーバと同様のグループを割り当てる
 ※ご自身の環境に合わせて適宜変更ください

 ・起動したサーバの動作確認

 起動したサーバの動作確認を実施します。これは以下のいずれかで確認します。
 ※適宜ご自身の環境に合わせて確認ください

  ・サーバへSSHログインし、必要プロセスが起動していることを確認する
  ・ElasticIPを割り当てて、直接外部からアクセスし動作確認する
  ・テスト用ロードバランサを作成して配下に加えて、外部から動作確認する

 ・ロードバランサ配下へ取り付け・古いサーバの取り外し

 最後に現在稼働しているロードバランサへ起動したばかりのサーバを追加します。

 追加後、起動したサーバのログを確認し外部からのアクセスが正常にできていることを確認します。問題なければ古いサーバをロードバランサ配下から取り外しましょう。これで完了です。

 まず左メニュー「ターゲットグループ」を選択し、現在稼働しているターゲットグループを選択します。

 右下にある「Register targets」を押下します。

 先ほど起動したInstance IDを選択し、「include as pending below」を押下します。
 するとTargetsに「Pendig」と表記されEC2が追加されます。
 あとは「Register pending targets」を押下で完了です。

 完了後、ターゲットグループのHealthyが2つになることが確認できればOKです。

 注意点:2台同時に稼働させることが難しい場合には、古いサーバをまず取り外し、セッションがなくなることを確認してから新しいサーバをロードバランサへ取り付けましょう。この場合、ダウンタイムが発生するのでもしお客様へサービスとして何かしらを提供しているサーバであれば、事前に告知する必要があります。


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