・概要
AWSの利用料金は使った分だけの課金となるため、ある程度金額を予測しやすいのですが、想定以上の使用率などが発生した場合その限りではありません。
使い過ぎなどをすぐに察知できる仕組みがあれば対応も早くできるので、今回はAWS利用料金の閾値を決めてそれを超えたらメール通知する仕組みを実際に設定していきます。
・やること
以下の流れで設定します。
・現在の月額利用料金を数か月分確認
・平均値を算出し、これをもって閾値とする
・AWS上で通知できる設定を実施
・現在の月額利用料金数か月分の確認
早速AWSコンソールへログインし、検索窓で「cost」と入力・「AWS Cost Explorer」を選択します。

遷移後、左メニューから「Cost Explorer」を選択すると、以下のような画面が確認できます。

ここで、過去6か月分の合計コストを確認することができます。(表記は$(ドル)です)
・平均値を算出し、これをもって閾値とする
過去6か月分の合計コストを確認し、平均値を計算します。これをもってアラートを発する閾値とします。
・AWS上で通知できる設定を実施
上記で決めた閾値を超えたら決めたメールアドレス宛へアラートメールを送信する設定を実行します。
左メニューにある「Budgets」を選択し、「予算を作成する」を押下します。

「コスト予算-推奨」にチェックを入れて、下にある「次へ」を押下します。

以下の通りに設定を実施し、「次へ」を押下します。
・間隔:月別
・予算有効日:定期予算にチェック
・開始日:始めたい月日を選択
・予算の作成方法を選択:固定にチェック
・予算額($)を入力してください:先程の平均値を入力
・予算名:AWS使用料アラート

設定した金額に対するアラートメール送信ルールを決めます。「アラートの閾値を追加」を選択し、以下の通り設定します。設定後、「次へ」を押下します。
・閾値:80%(ご自身の環境に合わせて決定ください)
・通知設定 – 任意:通知したいメールアドレスを入力

次の画面では特に設定せず、「次へ」を押下、最後のページで「予算を作成」を押下して完了です。
これで設定した閾値の80%に達した時に、記述したメールアドレス宛にアラートメールが送信されてきます。
実際にメールが受けられるかどうかの確認もしておいてください。
(閾値を低めに設定してメールが来ることを確認するとよいです)