今回はボウリングネタで、リリース時の手の感覚について解説しようと思います。昔からボウリングをやられている方はボールを「ひっかき上げる」が基本であったと思います。ですが現在のボウリングは手首を柔らかく使って「ひっかき上げる」のではなく「下へ落とす」が主流のようです。
目次
1. なぜひっかき上げるの?
ボールをひっかき上げる動作はなぜ存在するのか。それはボウリングが流行っていたころ、「少しでも回転をかけるための動作」とされていたようです。
なので、一生懸命ひっかき上げる人の大半はベテランの方が多いのです。一昔前のボウリング教本なんかには「リフト&ターン」が基本みたいな書き方がされています。(とにかく回してひっかき上げろ!と)
今ではそのような指導をしている人は少なく、上腕より下は「柔らかく使う」が基本となっているようです。
(腕より下はお豆腐のイメージだ!って力説してる人もいたようないないような)
2. ボールを落とすとは?
最近は回転を強くかけたいのならば「ボールを落とす」「自然に落ちるに任せる」「手首を柔らかく使う」といったキーワードを多く耳にするのではないでしょうか。
ボウリングのスイングは「振り子運動」によって行われます。なのでリリースは、スピードが一番乗る場所である真下になります。ところがひっかき上げる動作を入れると必然的に少し上がった場所になりやすいため、スピードを落とす動作となります。
そもそもボールを落とすとはどういうことなのか。単純に「ひっかき上げない」なのですがそうすると「回転がかからないのでは?」と誤解しがちです。

イメージとしては、フリスビーを思い描くと分かり易いと思います。フリスビーは無理やり指をひっかけて飛ばすものではなく、手首を柔らかく開いて飛ばします。ボウリングのリリースもこれと同じです。(投げるというよりは真下に転がす感じ)
※ローダウン投法のことをフリスビー投法と呼ぶこともある
3. メリット、デメリット
メリット
・回転、スピードともにアップ
・コントロールアップ
・指を痛めにくくなる etc
デメリット
・習得に時間がかかることもある
・ボールを調整しないとうまくいかない可能性がある(特にサムホール)
・習得までに手首を痛める可能性がある(手首を柔らかく豆腐のように扱うことが重要)
4. まとめ
いかがだったでしょうか。今回紹介した内容はローダウン、サムレス、ツーハンドをやる上では必須となりますのでご参考にしていただければと思います。(いずれもひっかき上げる動作でも投げることはできますが曲がり方が不安定になりがち、スピードも落ちてしまいます)
(特にサムレス、ツーハンドをやっている人がひっかき上げるとローリングトラックが指穴にかかるので分かり易いと思います)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。