ボウリングボールを投げる方法の一つに「ローダウン」と呼ばれるものがあります。今回はこの投法を始める前にやっておいたら習得が早くなるのではないかという内容を解説します。
目次
1. ボウリングの基本を押さえる
まず最初にやらなければいけないことは、ボウリングとしての基本を押さえておくことでしょう。かなり重要で、できていないと後々苦労する可能性が高くなります。そもそも「基本」とはなにか、以下に沿って説明します。
①マイボウル・マイシューズを揃えよう
必須というわけではないけど、以下メリットがあります。
・マイボール:自分の指に合わせている分、軽く感じる、常に同じ感覚で投げることができる
ボウリング場のボールは同じ重さでも指穴が違うことが多く、投げにくいときがあります。
・マイシューズ:普通の靴と違って構造が違い、投げやすい
ボウリング場にあるシューズとマイシューズは構造が違います。

奥さんの無理やり買わされたマイシューズ
赤枠(右靴)は滑り止めがついており、青枠(左靴)は滑りやすくなっている
ボウリング場のシューズは両方とも滑りやすいので投げるときにバランスを崩しやすい
最初戸惑いますが、靴を変えるだけでもボウリングが劇的に変わります。
②4歩助走を基本としよう
ボールは助走をつけて投げると思いますが、この時に歩く数を4歩にします。イメージは以下の通り。
歩きの動作 | ボールの位置 |
1歩目は大きめに歩く | 一歩目と同時に下におろし始める |
2歩目は普通に歩く | ボールは真下にくる |
3歩目は小さく歩く | ボールは真後ろにくる |
4歩目は大きく歩く(滑る) | ボールを真下へ落とす |
普通に歩く動作を「1ー2ー3ー4」とすると、4歩助走では「1-234」となります。2歩目以降は少し早く歩きます。これは手と足が同時にならないようにするためです。手と足が同時だとコントロール・スピードが悪くなってしまうためです。
・4歩助走をするためのアドバイス
ボールを投げるときに、振り子の力だけを利用して投げることが重要となります。その振り子スイングの感覚を体験するには、3割程度水をいれたバケツを水をこぼさないよう遠心力でスイングしてみましょう。余分に力を入れたりすると、水がこぼれます。またスイング中に左腕(左利きの人は右腕)を真横に伸ばすとバランスを取りやすいです。
③手首に力を入れない
一番やってはいけないことですが、手首に力を入れること。この状態ですとボールに回転とスピードを与えることが難しくなります。力が入ってしまう一番の原因はボールを握りこんでしまうことにあります。
ボールを選択するときには親指が少しきつめを選ぶ必要があります。(マイボールであれば親指を入れる穴にテープを貼ってきつめに調整します)
きつめにすることで、握り込まずとも簡単にボールを持つことができます。
④ボールは前方向(ピン方向)へ投げない
ボールを投げるとき、どうしてもピン方向に向かって投げたくなります。ですがこれはNGとなります。理由としては、振り子の力が最も最高になる場所が真下だからです。ピン方向へ向かって投げようとすると、これを無視して少し持ち上げる動作になります。無駄な力が入る上に、スピードが出なくなってしまうのです。
ボールは真下に来た時に離してしまいましょう。
2. 落とす場所と狙う場所は別
狙う場所についてですが、よく「スパットを見て投げてみてください」みたいに教えてもらうことがあると思います。しかし、ボールを落とす場所を決めてくださいと教わることはほぼないのではないでしょうか。

狙う場所はスパットでいいのですが、合わせてボールを落とす場所を左図「ドット」の場所を意識すると力で投げるような動作は少なくなると思います。
また、ドットからスパットへラインを結んで投げるようになるので、コントロールもアップします。
最初は戸惑うと思いますが、慣れてしまいましょう。
(ガター飛ばしという投げ方がありますが、考え方は同じで落とす場所が違うだけです)
3. まとめ
いかがだったでしょうか。細かいことを言い出すと、上記だけではありませんがとりあえず今回説明した内容ができていればローダウンを習得する時間は短くて済むと思います。次回は実際にローダウンの投げ方を解説します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。