業務の繰り返し作業や人手でやるには時間がもったいないような作業、最近ではPythonを使って自動化するような流れがあります。しかし、作ったツールはPython環境がないと動作させることはできないため、これを解消するために、EXE化してどこでも使えるようにしようというのが今回のお話です。
・EXE化とは？
EXEとは、Windows上で実行させるアプリの拡張子になります。
通常Pythonで作ったプログラムは拡張子が「〇〇.py」となっています。
このファイルは、Pythonの環境がないと実行ができないので実行先環境にもPython環境を整える必要があります。
・テストプログラム作成
まずはEXE化する簡単なプログラムを作成します。
今回は以下のように簡単なものを作成しました。内容として、メッセージウィンドウが表示されたらボタンを押下すると新たなメッセージが出力されて完了するというものです。
以下の内容を「test.py」として保存します。
from tkinter import messagebox
test = messagebox.askyesno("テスト","今暑いですか？")
if test == True:
messagebox.showinfo("テスト","涼しくなるといいですね。")
else:
messagebox.showinfo("テスト","そうでもないですよね。")
・EXE化してみる
では早速EXE化してみましょう。実行前に必要になるライブラリをインストールしておきます。
いずれの作業もプロンプト（DOS）上で実施します。
pip install pyinstaller
pyinstaller c:\test.py --onefile
実行後、プロンプト上ログが流れて最後に「INFO: Building EXE from EXE-00.toc completed successfully.」が表示されれば完了です。
作成されたEXEファイルは以下に格納されています。
「C:\Users\[ユーザ名]\dist」 ※ユーザ名はご自身のPCアカウント名になります
・早速実行してみる
では早速EXEファイルを実行してみましょう。先ほど作成されたファイルをダブルクリックします。
「いいえ」を押下してみます。
無事にプログラムが実行されました。
EXEファイルなので、Windows環境であればどこでも実行できます。
今回はEXE化について説明させていただきました。参考になれば幸いです。
