変数を理解していくためにはデータ型の学習が必要となります。頻繁に利用するデータ型には【数値(整数・小数点)・文字列・真偽・リスト・辞書・タプル・セット・None】等があります。今回はこれらの基本的な種類や特徴を解説します。
・データ型の種類
Pythonで頻繁に利用される型は以下の通り。
型 | 内容 |
int | 整数 |
float | 小数点 |
str | 文字列 |
bool | 真偽値 |
list | リスト |
tuple | タプル |
dict | 辞書 |
上記を押さえておけば大体切り抜けられる。
また、現在の変数がどのタイプかを以下で確認することができる。
type [変数名]
test1 = 1
test2 = 0.1
test3 = "test"
test4 = 1 < 1
test5 = ("test1","test2","test3")
test6 = ["test1","test2","test3"]
test7 = {"test1":100,"test2":200,"test3":300}
type(test1)
<class 'int'>
type(test2)
<class 'float'>
type(test3)
<class 'str'>
type(test4)
<class 'bool'>
type(test5)
<class 'tuple'>
type(test6)
<class 'list'>
type(test7)
<class 'dict'>
・各型の詳細
int型:整数
整数の数値を扱うint型です。扱える値は、【「0」「10」「1000」「-2」】等の小数点を含まない「0」や、正の数、負の数になります。
早速int型の変数を作成してtype関数で確認してみます。type関数で括ることで結果を出力することができます。
test = 10
type(test)
<class 'int'>
型が「int」であることが表示されました。
float型:小数点
float型は小数点の数値を扱います。「10.5」「-1.25」「0.0」「10.0」等も含んだ0.0、正の数、負の数になります。
float型変数を作成、確認します。
test2 = 0.01
type(test2)
<class 'float'>
型が「float」であることが表示されました。
str型:文字列
str型の変数を作成するには、作成したい文字列を「””」(ダブルクォーテーション)または、「”」(シングルクォーテーション)で囲みます。
str型変数を作成、確認します。
test3 = "テスト太郎"
type(test3)
<class 'str'>
型が「str」であることが表示されました。
bool型:真偽値
bool型は真偽を扱います。真偽とは『真:True』か『偽:false』を判断するものです。
bool型変数を作成、確認します。
test4 = 100 < 200
type(test4)
<class 'bool'>
型が「bool」であることが表示されました。
list型:リスト
list型の変数を作成するには、入力値を「,」(カンマ)で区切って[]で囲みます。リストの中には数字や文字列、そして、それらを混ぜて代入することも可能です。
list型変数を作成、確認します。
test5 = ["test",100,200,"300"]
type(test5)
<class 'list'>
型が「list」であることが表示されました。
tuple型:タプル
tuple型はタプルを扱います。タプルとは、一度代入した値を後から変更することができないリストと理解しておけばよいでしょう。
tuple型変数を作成、確認します。
test6 = ("test",100,200,"300")
type(test6)
<class 'tuple'>
型が「tuple」であることが表示されました。
dict型:辞書
dict型は辞書を扱います。辞書とはリストのように1つの変数で複数の値を扱うことができて、それぞれにキーとなるラベルをつけることができるものと理解しておけばよいでしょう。
dict型変数を作成、確認します。
test7 = {"testone":100,"testtwo":"test","testthree":0.01}
type(test7)
<class 'dict'>
型が「dict」であることが表示されました。
各型の使い方を以下一覧にまとめたので、参考にしてください。
データ型 | データ型の説明 |
---|---|
str(文字列) | 文字列を扱う型 「’」 または「 “」で囲んで代入 |
int(整数) | 整数を扱う型 整数(正数、0、負数など) 整数を代入 |
float(小数) | 小数を扱う型 少数点数を代入 |
bool(真偽) | 真偽を扱う型 True(成立)False(不成立)いずれかを代入 |
list(リスト) | リストを扱う型 []で囲み「, 」で区切って代入 数値や文字列もリストの要素にできる (これらを混ぜることも可能) |
tuple(タプル) | タプルを扱う型 ()で囲み「, 」で区切って代入 数値や文字列もタプルの要素にできる (これらを混ぜることも可能) リストとよく似ているが、違いは一度セットすると後から変更できない タプルは、簡単に言うと要素の追加や削除ができないリスト |
dict(辞書) | 辞書を扱う型 {}で囲み「, 」で区切って代入 キーと値はコロン「: 」でつなげて一組 キー(key)と値(valdue)をペアで保存し、キーを使って値を呼び出せる 数値や文字列も辞書の要素にできる (これらを混ぜることも可能) |