クラウドサービスAWSを検討するためにまず考えること

世の中「クラウド」を利用する機運が超絶高まっておりますが、お手軽に始められる分マジでメリットあるかどうか確認してからスタートしたほうが良いかもしれません。


目次

  1. クラウドのメリット
  2. クラウドのデメリット
  3. 今時の話
  4. まとめ

1. クラウドのメリット

 ・物理的にサーバ管理が不要
 ・利用する必要が無くなったら即廃棄できる
 ・使った分だけの支払いで済むからお得

など

メリットについては現状使うことによってどれだけの恩恵を受けられるか明確にする必要があります。ここを怠るとかえってコストアップしてしまう、管理が難しくなるなどそもそもデメリットしかないような悲惨な状況になりかねない。例としては以下のようにまず要件を箇条書きにすることから始めることをお勧めします。

 ・ユーザは営業社員のみ
 ・海外からも利用する
 ・24時間稼働が要求される
 ・現在営業社員に配布されているモバイルを活用したい
 ・データの消失はあってはならない   etc…


2. クラウドのデメリット

 ・利用者がデータを常時ダウンロードして使うような用途だとお金がかかる
  (アップロードはただだけど、ダウンロードは課金される仕組みデス)
 ・セキュリティ対策に意外とお金がかかる(オンプレと同じー)
 ・コードが理解できる人が管理しないと柔軟な運用ができない

など

クラウドだからといって、必ずメリットだけとは限りません。少し厳しめにデメリットの洗い出しを行うことをお勧めいたします。

現在の環境と比較して、メリット・デメリットが明確化することができたならば、今度は自前で持っているシステムについて、なにをクラウドに移行して何をオンプレミスに残すかを検討します。

やはり全てのシステムをクラウドで利用しようとすると必ず無理が発生します。例えば頻繁にアクセスするデータをクラウド上に移行してしまうとコストアップ※に繋がります。その逆でほとんどアクセスしないようなデータ(保存を目的としたデータ、ログなど)をオンプレミス環境に置きっぱなしになるなど、容量の無駄遣いになります。

※データのアップロードはお金がかからないが、ダウンロードする際に幾らか課金される仕組みであるため


3. 今時の話

コロナ禍で注目を浴びた在宅勤務ですが、AWSの「Amazon WorkSpaces」を利用すると大きな手間もなく実現することができます。今回はどこの企業も急な対応を求められたため、すぐに準備ができなかったと思われますが、本システムを使うと最短1日で実現が可能です。とはいってもセキュリティ強化の問題が含まれるので、システム的には可能でも社内的※には難しいかもしれませんが。。。

※誰がどのデータを使えるかなどアクセス権限など決めることは多い。既存のADと連携させることで時短はできると思われる

構成イメージは以下の感じ。

ユーザからAWSへHTTPS通信でリモートデスクトップするイメージ。なので、一般的なブラウザが入っているPCさえあれば接続が可能。また、AWSから自社まではVPN一本張っておけば自社内データ参照も可能。VPN接続ができるルータが1台あればこの構成は完成。

・問題点

リモートワーク環境は簡単に整うけれど、以下については検討する必要があります。

 ・ユーザの認証方法
 ・ファイルアクセス権
 ・接続するユーザ数によってはVPNでは対応しきれない
 ・専用ソフトを利用している場合の対応方法
 などなど。。。

あげたらきりがなさそうだが、今後の仕事はリモートワークがもっと増える可能性があると考えられるので、今回のコロナ禍を教訓として取り組んでいく必要がありそうです。


4. まとめ

いかがだったでしょうか。クラウドと一言で言ってもすぐに利用する場合にはリスクが伴います。移行できるもの、移行しないものなどキッチリと詳細を詰めてから利用するとよさそうですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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